わたしの家族はみな穏やかな性格。
両親から怒鳴られたり、
うるさく小言を言われたことはなかった。
おかげでわたしは何の主張もする必要はなく
のほほんと育った。
家族の中ではそれでよかったけれど。
小学校へあがるといろいろなクラスメイトがいる。
おしゃべりが上手、
活発で、
友達がたくさんいて。
でもわたしは、言いたいことを言えない。
おとなしいので、まるで目立たない。
気にも留められない存在。
そんな、自分が嫌だった。
変わりたかった。
「まわりから一目置かれる存在」
になりたかった。
「変わるため」に頑張った。
今思うと
どうしてそんなに自分に対して「❌」をつけたのだろう。
どうして「ありのまま」の自分ではダメだったのだろう。
そこには強烈な相対比較があった。
「部分」だけをとって比べる。
「違い」だけをとって、自分は劣ってると思う。
ほんとは「固定した」自分なんてどこにもいないのに。
「わたしって、こう」だと決めつけていた。
全ては「思い込み」だった。
何にもないところから、自分っぽい存在が
作られる「仕組み」がある。
そのことを知った時に、「希望」が生まれた。
悩んでいるのは、自分だけじゃない。
多くの人の抱えている悩みを
「根本から解決できる」技術が日本にあるのだと。