CREATIVE LIFE ~今ここを生きる~ 0=∞=1

自分を決めつけるがんじがらめの人生から、常に今ここ再出発できる CREATIVE LIFEを創っていきましょう

憧れと正しさと

子供の頃に憧れていたこと覚えていますか?

私はあるロックバンドに憧れていました。

当時11歳だった私は、テレビの音楽番組に初登場した
そのバンドに釘づけになりました。

彼らはライヴバンドであることを自負していたため、
テレビには出演しない、と、ずっと頑なに断っていましたが
ヒット曲で売上一位になり、やっとテレビ局からの出演依頼に応じたようです。

それでも番組のスタジオではなく、どこか別のライヴハウスからの
中継なら、という条件つき。

ファンの前で水割りを片手に、マイクに向かってシャウトする姿に
「カッコいい~!」と、小学生の私はすっかり魅了されました。


私は子供の頃は、おとなしい性格でした。
空気のように存在感の無い。
家庭でも学校でも優等生、通信簿ではいつも
「消極的です」と評価されていました。

親に逆らったことも、叱られたこともない。
自己主張しない、そんな発想すらない。

そんな子供でした。


だから自分に無いものを持っている人への憧れがありました。

学級委員で、明るくて、みんなに好かれているクラスメイト、
運動神経抜群で、運動会でリレーのアンカーを務め、
みんなに応援されるクラスメイト、など。

優等生だった私は、そのロックバンドの不良っぽい
アウトロー的なところがすごく好きになったのです。

学校では周りとうまく話せなくて交流できない私は、
うちに帰ってから彼らの音楽を聴くのが楽しみでした。

ヴォーカリストが毎週水曜日の夜にラジオ番組のDJをやっていて、
彼が影響を受けた音楽や、外国の曲を流してくれて夢中で聴きました。

ライヴ中はほとんど話さないのに、ラジオでは博多出身気質らしく 
饒舌で、人生のこと、音楽のこと、男と女のこと、
小学生の私にとっては、どれも初めて聞くことばかり。

「大人って、なんて自由でカッコいいのだろう!」

「私も早く大人になりたい!」

「いいオンナになって素敵な恋愛をするんだ!」(笑)

強くそう思いました。

歌だけではなく、生き方そのものに影響を受けた、
そんなバンドに出会えたことは奇跡だと思います。


それから月日は流れ、大人になってから、そんな子供時代を
振り返る機会がありました。
そこで、ずっと自信の無い、弱い自分だと決めつけてきましたが、
違う側面があったことに気がつきました。

クラスメイトたちが、テレビのアイドル歌手にキャーキャー言ってるのを冷めた目で見ていたのです。

「自分はそんな子供っぽいことには興味はない」

「みんながいいといってるものがいいとは思えない」

何か、人と違うものを選んでいる自分に誇らしさを感じていたのです。

「私はその他大勢とは違う」と。

ちょっと「傲慢」な感情です。

よく思い出してみると、大人になってからもそこかしこにこの「傲慢」さは表れていました。

自信の無い場面では小さくなっているのに、
仕事などの得意な場面では、人を見下すような時がありました。

自分がAというものを好きならそれでいい、
別に人がBのほうを好きだからといって、
そこに優位な感情をもつ必要は本来無いはずです。

結局は「自信がない」のです。
他人を落として自分を上げることしか浮かばない。
そうやって自分を守るしか術がない。

こっちと、あっちを比べて、どっちがいい、悪いと判断する。
そして、自分自身も周りから比較され、評価される。

私たちは常に「相対比較」にさらされています。

子供の頃も、大人になってからも、ずっと。

いったいどれほど相手を傷つけ、
そして自分も傷ついてきたのでしょうか。

判断する自分の基準そのものが曖昧なのに、
何を根拠に正しさを断言できるというのでしょう。

そのことに気がついたのは、あるセミナーを受けた時です。

思い込んでいた、「自分の正しさ」にショックが入った瞬間。

でも悲観することはありませんでした。

ショックは変化へのチャンスです。

小手先の変化ではない。

世界が一瞬で変わるような、そんな大ショックを経て今の私がいます。

変化は怖いものではありません。

過去の自分を捨てることもありません。

基準点を変えるだけ。

今まで歩んできた自分の道筋を否定することなく、上昇できるのです。

すごく希望がわきました。

続きはまたの機会に(^∇^)



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